わんちゃんによくある病気
循環器疾患
循環器の疾患で特に多いのは、僧帽弁閉鎖不全症という病気です。
「食欲が落ちた」「ちょっと咳をしているみたい」といった症状で受診されて見つかることが多いのですが、症状がわかりづらいため、進行するまで気づかないケースも少なくありません。
聴診で見つけられる疾患ですから、定期診断を受診していれば早期に発見することができます。
その他にも、以下のような疾患が挙げられます。
- 肺高血圧症
- 動脈管開存症
- 肺動脈狭窄症
- フィラリア症 等
消化器疾患
消化器のトラブルは、病気だけとは限りません。
おもちゃなどの誤飲・誤食による消化器閉塞を起こすこともあります。
消化器トラブルでは、嘔吐・下痢・食欲不振といった症状が多く見られます。
「いつもと違う」と感じた時は、問題が起きていないかどうかしっかりと確認しましょう。
わんちゃんの消化器疾患で多いのは、以下のような病気です。
- 胃腸炎
- 食道炎
- 腸閉塞
- 腸性毒血漿(食中毒) 等
耳の病気
犬の耳の病気で、よく見られるのは外耳炎です。
中耳炎・内耳炎も、外耳炎とともに多発する病気です。
その他に、耳をかいたり頭を振ることにより耳介内に血液がたまる耳血腫などがあります。
耳の病気の原因は、細菌やカビ、ダニ等の寄生虫による感染症や、アレルギー、異物の混入などさまざまです。
内耳炎は治療が難しく、進行すると完治が困難になる場合もありますから、以下のような仕草が見られたら注意しましょう。
- 耳をかゆがる
- 頭を何度も振っている
- 片方の耳を下に向ける仕草を繰り返す